2019

フランクフルト大学のライナー・フォアスト教授が「寛容」、若手研究者二名がそれぞれ「人権」と「イスラムと表現の自由」について発表

ライナー・フォアスト教授の写真

ライナー・フォアスト教授

© DFG/David Ausserhofer

フランクフルト大学の政治哲学者ライナー・フォアスト教授が初めて来日します。フォアストは現代政治哲学研究への影響力の大きさを高く評価され、2012年にDFGのゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞を受賞しました。DFG日本代表部は世界的に著名なライプニッツ賞受賞者を「DFGライプニッツ講演会」を通じて紹介します。2019年3月、フォアストは世界的に議論されている寛容の概念について東京と京都で講演します。同大学の若手研究者二人もそれぞれ「人権」と「イスラムと表現の自由」について発表を行います。

国際ワークショップ「Invectivity: A New Paradigm in Cultural Studies?」が早稲田大学で開催

4月1・2日に早稲田大学で開催される国際ワークショップ「Invectivity: A New Paradigm in Cultural Studies?」にDFG大型助成プログラム: Collaborative Research Centreの"Invectivity. Constellations and Dynamics of disparagement" (SFB 1285ドレスデン工科大学)から5名が参加、発表します。尚、ドイツ研究振興協会(DFG)日本代表部はこの国際ワークショップ「Invectivity: A New Paradigm in Cultural Studies?」を後援しています。

日独間の学術・文化交流推進

Prof. Dr. Kōichirō Agata

Prof. Dr. Kōichirō Agata

© Volker Lannert/Universität Bonn

政治・行政学の縣公一郎教授と法学のハラルド・バウム教授はDFGのオイゲン&イルゼ・ザイボルト賞受賞者に選ばれました。「その分野において著名な研究者として各々の国で知られているだけでなく、其々献身的に特に分野における研究者・学生の交流と通じて日独の相互理解に大きく貢献されてきました。」とDFGの副会長で、審議委員長のベッカー教授は述べました。副賞の賞金各1万ユーロの贈呈を含むザイボルト賞の授賞式は9月9日にボンで行われます。

「EUとの国際共同研究に関する 各種財団による助成プログラム説明会」東京工業大学、6月5日に開催

挨拶の様子

© NINS

自然科学研究機構(NINS)の企画(協力)で東京工業大学、駐日欧州連合(EU)代表部、欧州研究会議(ERC)主催、科学技術振興機構 (JST)、日本学術振興会(JSPS)協力によるイベント「ヨーロッパとの国際共同研究に関する 各種財団による助成プログラム説明会」が東京工業大学で2019年6月5日に開催され、そこでDFG日本代表部(副代表 長谷彩希)はDFGの助成プログラムを紹介しました。イベントには研究大学コンソーシアムなどを通じて全国から約160人が参加しました。

ドイツ広げる研究国際ネットワーク!

Dr. Myriam Poll (DFG)

Dr. Myriam Poll (DFG)

© DFG

今日の研究発展において、国際性の重要度は日々増すばかりです。DFGでは研究者、特に若手が海外で研究する機会を提供する取り組みなどを通じ、研究国際ネットワークの充実をサポートしています。
2019年6月14日の説明・相談会では、研究活動をドイツで展開するための助成プログラムを紹介します。
それぞれの説明担当者が個別の相談を受け付けます。

カティア・ベッカーDFG新会長

カティア・ベッカーの写真

© David Plas/Universität Gießen

ロストックで開催されたDFG年次総会において、DFG会長としてギーセン大学のカティア・ベッカー教授(生化学・医学)が選出されました。既に2014年から副会長としてDFGに貢献してこられ、会長には2020年1月1日より就任します。DFG会長に男性以外が就くのは初めての事です。伴いまして、2013年から会長を務めるペーター・シュトローシュナイダー教授は2019年末に2期満了で退任します。

DFGのシュトローシュナイダー会長がSTSフォーラムとファンディング機関長会合に出席(京都)

DFGのシュトローシュナイダー会長は、10月に京都で、学問・学術政策において世界的に重要な2つの会合に出席しました。STSフォーラムでは、世界各地の代表者が国際的な学術政策で現在話題のテーマについて活発に意見を交わしました。また、2010年から毎年開催されているファンディング機関長会合(FAPM)では、「科学と社会:新興技術に対する社会科学と人文科学の役割」がテーマに掲げられました。

DFG日本代表部、開設10周年を迎える

集合写真

DFGは、アジア地域における連携の戦略拠点として、インドと日本に国外事務所を、中国に中国・ドイツ研究振興センターを設置しています。
DFG日本代表部は10月8日、日本学術振興会(JSPS)と科学技術振興機構(JST)、大学の国際連携の担当者をはじめとするパートナー機関や関係者と共に、開設10周年を祝いました。この夕食会は、任期を終えるDFGのシュトローシュナイダー会長と日本代表部のヨォーク・シュナイダー代表の送別会、イングリット・クルスマン新代表の歓迎会ともなりました。

日独シンポジウム「翻訳における文化−世界歴史・世界文学・世界社会−トランスカルチャーにおける日本とドイツ、世界の比較」

2019年10月、DFGは日本学術会議第一部(人文・社会科学)と共に、「翻訳における文化—世界歴史・世界文学・世界社会—トランスカルチャーにおける日本とドイツ、世界の比較」と題する日独合同シンポジウムを開催しました。人文・社会科学は社会に利益をもたらすのか、それとも人文社会科学が社会に必要とされる理由が他にあるのか。シンポジウムの学術政策の部では、この2つをはじめとする問いが取り上げられ、DFGのペーター・シュトローシュナイダー会長の基調講演に続いて、DFGのユリカ・グリーム副会長を進行役とするラウンドテーブルが行われました。専門家の部では、世界歴史、世界文学、世界社会の分野の3つのパネル・ディスカッションにより、最新の研究成果が発表されました。

『大学と世界社会』(Universities and World Society)

ルドルフ・シュティヒヴェーの写真

ルドルフ・シュティヒヴェー

© Stichweh

ルドルフ・シュティヒヴェー教授は、20世紀後半最高の社会理論家であるニクラス・ルーマンの直弟子であり、ドイツにおけるシステム理論にもとづいた世界社会研究、社会学的大学研究の第一人者であり、現代ドイツを代表する社会学者であります。シュティヒヴェー教授に大学と世界社会について講演をして頂くことは、グローバル化に直面し、迷走する日本の大学にとっても、得るものは極めて大きいと思われます。

10月12日(土)14時半より、慶應義塾大学三田キャンパスで講演『大学と世界社会』

DFGライプニッツ講演会、10月9日17:20~18:20上智大学

ハイケ・パウル教授

ハイケ・パウル教授

© DFG

エアランゲン=ニュルンベルク大学のパウル教授は2018年にドイツ研究振興協会(DFG)ライプニッツ賞を受賞しました。DFG日本代表部は世界的に著名なライプニッツ賞受賞者を紹介する「DFGライプニッツ講演会」定期的に開催しています。
パウル教授は北アメリカ文学やトランスカルチャー文学を含めて幅広く「アメリカ」を研究されており、今回は「Dissociation/Nation: Narratives of Ruin and Repair in Contemporary American Culture」と題し、ご講演いただきます。

10月9日(水)17:20~上智大学 東中央図書館・総合研究棟