第3回AI日独仏シンポジウム

人新世における地球規模の課題に対するAI

人工知能研究開発ネットワーク(AI Japan R&D Network)、DWIH東京、在日フランス大使館主催による第3回AI日独仏シンポジウムが10月27、28日に科学未来館とオンラインのハイブリッドで開催され、新人世の地球規模の課題への取り組みについての議論や持続可能な社会の実現に向けたビジョンを共有するため、日本、フランス、ドイツから60名を超える登壇者が一堂に会しました。

AIシンポジウムのスピーカーの集合写真

© DWIH東京

DFGを含め3か国の関係機関は会期中、関連テーマや新たな国際共同研究を見据えたサイドイベントを企画し、活発なディスカッションが行われました。
DFGのゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞受賞者であるエリザベート・アンドレ教授(Prof. Dr. Elisabeth André)は、プレナリーセッション「持続可能な社会のためのAI」に登壇し、会場で持続可能な社会を実現に必要な転換でのAIの役割について意見を交換しました。
DFG、フランス国立研究機構(ANR)、科学技術振興機構(JST)が支援するAI分野の日独仏共同研究事業のセッションでは、各研究プロジェクトのリーダーが、それぞれの研究について発表を行いました。(各研究プロジェクトの内容については、下記のリンクをご参照ください。)

司会者はアンドレ教授の講演を紹介している様子

© Honda

また、アンドレ教授は、AIシンポジウムの翌日10月29日(土)に開催された、ホンダ・リサーチ・インスティチュート(HRI)とSocially Intelligent Robotics Consortium (SIRC)主催のイベント、「Haru Fest 2022」でも講演を行いました。イベントはオーストラリア、ヨーロッパ諸国、カナダ、日本、韓国、アメリカからHRIソーシャルロボット「Haru」の開発関係者を中心に80名を超える研究者が参加し、ホンダ・リサーチ・インスティチュート・グローバル・ネットワーク、フランクフルトオフィスのCEO、ベルント・ゼントホフ(Bernd Sendhoff)の挨拶で幕を開けました。
また、10月31日(月)にJST東京本部別館1Fホールで行われた日独仏共同研究の主任研究者を対象としたワークショップではオンラインで参加した研究者と、AIシンポジウム出席のため現地入りしていた研究者が発表やディスカッションを行い、会場での交流が実現しました。

実地開催となった今回のイベントでは、直接顔を合わせての交流が新たな関係構築や共同研究に繋がり、改めてその重要性が確認されました。