共同プレスリリース 2018年9月27日 No.43

エクセレンス戦略の選定結果ーエクセレンス委員会が最終選考で57のエクセレンス・クラスターを選出

ドイツ国内大学のトップレベル研究の強化を図る連邦・州によるエクセレンス戦略において、新たなエクセレンス・クラスター(先端研究施設)が決定しました。国内外の学者と、連邦・州の学術関連省の大臣から構成されるエクセレンス委員会は、2018年9月27日木曜日、ボンで88件の申請から57件を助成対象のエクセレンス・クラスターとして選出しました。

エクセレンス委員会の決定は、ボンでの会合後に、連邦教育・研究省大臣、連邦・州合同学術委員会(GWK)のアーニャ・カルリツェク委員長(Anja Karliczek)、ブレーメン州学術・健康・消費者省大臣、GWKのエーファ・クヴァンテ=ブラント副委員長副委員長(Prof. Dr. Eva Quante-Brandt)によって、記者会見(インターネットで同時配信)で発表されました。ドイツ研究振興協会(DFG)のペーター・シュトローシュナイダー会長(Prof. Dr. Peter Strohschneider)と、学術評議会のマルティナ・ブロックマイヤー会長(Prof. Dr. Martina Brockmeier)は、決定の方法と経過について説明を行いました。

新たなエクセレンス・クラスターの選抜では、2016年9月に公募を開始し、2017年4月までに195件の応募書類がDFGに提出されました。DFGは、連邦と州のエクセレンス戦略に関する行政合意に従い、助成領域「エクセレンス・クラスター」における選抜を実施しました。63の大学からの応募書類にはその後、国内外のメンバーで構成される21のパネルにおいて、学術的な品質基準の観点からの審査がなされました。
これらの作業に基づき、GWKが指名した国内外の39人の学者から構成される専門家委員会が、2017年9月27日にボンで88件のプロジェクトを選出し、それらの修正済み応募書類が2018年2月末までにDFGに提出されました。13州の41の大学から提出された申請のうち、大学単独のものは62件、2大学共同のものは23件、3大学共同のものは3件でした。
88件の助成申請には、2018年初頭と夏に32のパネルにおいて、計400人近くの学者(90%以上がドイツ国外出身者)によって審査がなされました。この学術的な品質評価に基づき、9月25・26日にボンでまず専門家委員会において比較評価が行われ、それを受けてエクセレンス委員会が最終的な決定を行いました。
今回選出された新たな57のクラスターは、34の大学で展開されます。大学単独のものは40、2大学共同のものは14、3大学共同のものは3つです。プロジェクトの約49%に、すでに2012年から連邦・州のエクセレント・イニシアティブにおいて助成を受けているエクセレント・クラスターやグラデュエート・コレーグ(大学院課程)との直接的なつながりがあります。
選出されたクラスターには、大学外のパートナーが終始積極的に関与している、個々の学術領域を超えた複数の構想から構成される学際的なものであるという特徴が見られます。

新たなエクセレント・クラスターへの助成は、2019年1月1日に開始されます。助成期間は7年で、再申し込みが認められた場合は引き続き7年の助成を受けられます。助成金の予算は、行政合意に従って年間計385百万ユーロとされ、75%を連邦と州が、25%を当該州が負担します。

エクセレント・クラスターに関する決定は、学術評議会が実施する助成カテゴリー「エクセレント大学」における選抜の基盤にもなります。今回の決定を受け、2つ以上のエクセレンス・クラスターの拠点である17の大学、3つ以上のエクセレンス・クラスターの拠点である2つの大学連合がエクセレント大学への申請を認められ、2018年12月10日まで申請書を提出できます。この申請については、2019年6月19日に行われる審査後に、同じくエクセレンス委員会によって決定が下される予定です。